2015年11月29日

【第5回】 衣 装 【スタッフワークス☆】

演劇をつくるのは役者さんだけではありません。
表からは見えない場所で、スタッフさんたちがサポートしているのです!
そんな裏方のスタッフワークを紹介していく不定期連載、
「フロンティア流スタッフワークス」。

第5回目は、「衣装」についてです。


小道具と同じく、衣装もほとんど手作りはしません。
基本的にお店や古着屋さんやインターネットで衣装を
探すことがほとんどです。

台本を読んで、どんな衣装が出てくるのか、
指定してある場合、劇中に描写がある場合はそれを
拾っていきます。
書いてない場合は、役者さんのイメージを聞いたり、
演出のイメージを聞いたりして衣装を具体的なものにしていきます。

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いつもシアターの客席に、衣装の候補をかけてあります。
稽古が終わった後など、役者さんに実際に合わせて
もらったり、役者さんが持ってきた衣装をチェックしたりします。

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ちょっとレトロな作品をフロンティアで上演することも多く、
着物もフロンティアでは保管しています。
写真はフロンティアの衣装箱。
最近使えるものと使えないものを分けて、整理整頓しました。
衣装箱の左には、灯りつきの全身鏡があります。
これは佐藤職人のお手製♪
カーテンもついているので、個室として使える優れものです。

衣装でのポイントは、
・衣装でキャラクターをあらわす
・色合いでお客さんが見やすいようにする
・役者さんの演技をさまたげない

の3つかなと思います。

おしとやかなキャラクター、元気なキャラクター、
冷たいキャラクター、優しいキャラクター・・・などなど、
キャラクターのイメージをわかりやすく衣装に落とし込みます。
さらに、年齢や時代も衣装で表現することができます。

色合いも重要です。
ビビットや明るい色ならば元気なイメージになったり、
クールなキャラならば寒色系の色を使ったり。
同じような色で統一するよりも、キャラクターで色を分けて、
かぶらないようにしたほうが、お客さんも見やすくなります。
キャラクターの名前を覚えられなくても、
「あの、青色の服を着てた人」というように会話をしたり
することがありませんか?

そして大事なことは、役者さんの演技をさまたげない、
ということです。動きにくい服装に見えても、
工夫をすることで動きやすくしたり、長さを調節したり
することもよくあります。また、役者さんの方でも、
動きやすさなどをチェックしたりして直すこともあります。

また、小道具さんと衣装さんが協力することもよくあります。

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「見果てぬ夢」でナースの役があったときの衣装です。
衣装に加えて、小道具で「ネームプレート」がありました。

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小道具さんが用意したネームカード。
キャラクターを考慮して、ネーム入れはかわいいキャラクター
モノになっています。キャラクターを考えてお互いに
調整した結果、とてもキャラにあったものになりました。

こういった、衣装か小道具か曖昧なものは、お互いに相談して
どちらで用意するかきめることもあります。


そして本番でも、フロンティアの衣装さんは裏方で忙しかったり
します。台本に合わせてですが、フロンティアではシーンや
時間経過によって、衣装を着替えることが多いです。
そのため、舞台裏では衣装の着替えなんかも行います。
本番中も気を抜けないスタッフ業だったりしますが、
お客さんは、着替えまで気を配っていたりすることに
驚かれたり、凄い!と思ってくれたりしていますよ☆

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楽屋だけでなく、舞台の裏手も着替えスペースに。

表から見えない部分も多いスタッフですが、役者さんと
直接キャラクターを考えたりすることができて面白い
スタッフだなと思います!


💡こんな人にオススメかも!
◎カラーコーディネートにこだわっちゃう人
◎古着やファッションに興味がある人
◎ぶっとんだコーディネートを誰かにしてみたい人!
◎とにかく世話焼きな人
◎色んな洋服や小物を意味もなくネットや雑誌で見ちゃう人
◎独自のファッションを試して見たい人



舞台上だと、普段のコーディネートよりもぶっとんだ洋服でも
なぜか普通に思えてしまうこともあったりなかったり・・・(笑)
自分だったら着ないけど、このキャラクターだったらありかも
しれない!ということも試せてしまうのが面白いところかなと
思います。
台本からそうやってキャラクターを読み解く面白さのある世界に
踏み込んでみてはいかがですか?



posted by 劇団フロンティア at 09:46| Comment(0) |  L フロンティア流スタッフワークス☆ | 更新情報をチェックする

2015年09月22日

【第4回】 小 道 具 【スタッフワークス☆】

演劇をつくるのは役者さんだけではありません。
表からは見えない場所で、スタッフさんたちがサポートしているのです!
そんな裏方のスタッフワークを紹介していく不定期連載、
「フロンティア流スタッフワークス」。

第4回目は、「小道具」についてです。

スタッフが足りない時は大道具さんが兼任したり、
役者さんが自分で使うものを用意してきたりすることが多い
小道具です。
また、作品によって小道具の多い少ないもあるので、
その公演によって違いも結構出来てきます。

小道具のお仕事はシンプルですが、奥が深いです。
まず、台本に出てくる小道具を書き出します。

次に小道具を実際に探すわけですが、
小道具は大きく分けて2つの調達方法があります。

 1.お店や劇団員から探してくる
 2.作る

フロンティアでは、ほとんど1の「探してくる」で
揃えることが多いです。
最初にシアターの中に昔使った小道具が眠っていないかを調べます。(笑)

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シアターの3階や舞台袖に小道具が保管されていることが多いので、
その中にあるかどうかを探してみます。
無ければ、劇団員の中に持っている人がいないか聞いてみます。

シアターに無かったり、イメージが違ったりしている場合は、
お店やインターネット、リサイクルショップで探します。

フロンティアで上演される作品は大抵探したもので何とかなる
ことが多いです。後は、購入したものにちょっと手を加える、
という作業があるくらいでしょうか。

今まで探してきて買ってきたものはこんな感じ。
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「フユヒコ」の時に使った招き猫数体。

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「楽屋」の時のワインとグラスセット

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「父と暮せば」の食器類など

割とレトロな小道具を必要とする作品がフロンティアでは
多いかもしれませんね。

それではどうにもならなかった場合は、「創意工夫」で
なんとかします!(笑)

佐藤職人の舞台裏:舞台作りのこだわり
http://theater-frontier.seesaa.net/article/372156773.html

佐藤職人の舞台裏:「見果てぬ夢」無茶振りに挑む!
http://theater-frontier.seesaa.net/article/372157568.html


他にも、こんなものを手作りしています。
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「まほろば」で使用した名前入りの割り箸。
元々あるものに手を加える、ということも多いです。

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「父と暮せば」で使っている原爆瓦など。
ちょっと大きい石の瓦礫、なんかも発泡スチロールで
手作りしています。それらしく見えますよね。

なんでもない素材からまったく別のものをつくる。
その面白さがあるのが、手作りの小道具かなと思います。
時間はかかるけれど、出来上がったときの喜びは大きいですし、
なにより、自分のイメージに一番近いもの、作品のイメージに
一番近いものがつくれるというのがいいんじゃないかと思います!

また、役者さんが演技の中で小道具を巧みに使ってくれる瞬間や、
自分の予想の斜め上の使い方をしてくれるというのも面白い
ところだと思います。

役者さんと「小道具」を通してコミュニケーションをとってみませんか!

ひらめきこんな人にオススメかも!
◎細かいものを作るのが好きな人
◎ただの紙から違うものを生み出してやろう!という人
◎お家で何か作業ができないかな、という人
◎道具で作品を演出してみたい、という人
◎リサイクルショップなどを巡るのが好きな人
◎コーディネートで小物にこだわる派の人


舞台セットもですが、小道具も台本によって、色々なものを
もとめられるものが多いです。それを「どうしてやろうかな!」と
面白く取り組んでくれる方にはオススメです。

また、役者さんが使うことが多いので、自分の予想外の使い方を
してくれるのが面白いという感想も結構あります。
逆に小道具によって、役者さんが思いつく演技もあったりするので、
そういった面白さもあると思います。

役者さんとも舞台作りに関われる小道具というスタッフ、
いかがですか?

posted by 劇団フロンティア at 11:38| Comment(0) |  L フロンティア流スタッフワークス☆ | 更新情報をチェックする

2015年07月27日

【第3回】  照 明  【スタッフワークス☆】

演劇をつくるのは役者さんだけではありません。
表からは見えない場所で、スタッフさんたちがサポートしているのです!
そんな裏方のスタッフワークを紹介していく不定期連載、
「フロンティア流スタッフワークス」。

第3回目は、「照 明」についてです。

フロンティアで照明といえば、長年担当してくれている
澤田さんの存在が無くてはならない!と言っても過言ではありません。
そんな澤田さんですが、フロンティアに入ってから
照明の仕事に関わったそうで、それから試行錯誤を繰りかえてして、
現在ベテランと言われるまでになっておられます!

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照明というと専門的で難しそう、というイメージがありますが、
フロンティアではベテランさんと一緒に1つ1つ公演に
関わっていき、その面白さを体験していけるんじゃないかと思います。


シアターフロンティアには天井に既に照明が吊ってある状態です。
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演出さんと照明を「どこで」「どんな色で」「どの程度」入れるかを
打ち合わせして、照明プランを作っていきます。

演出さんからプランを出されて、実際に明かりを作る場合もありますし、
照明さんから、「それだったらこんなのはどう?」という感じで
提案する場合もあります。

役者さんたちが練習している間に明かりを調整したり、
照明と音響だけで練習をするスタッフ錬をしたりします。

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照明卓においてあった照明・澤田さんの台本。
タイミングや光を入れる回数なんかもメモしてありました。


また、作品によっては、演出さんや役者の意見から、
新しい照明の方法を考えたりすることも!

「父と暮せば」の公演で、父・竹造と娘・美津江が、炎の中で
じゃんけんをする重要なシーン。ここで、
「炎が揺れている感じを出せないか?」という意見が。

その時に照明・澤田さんが考えたのが、この方法。

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赤色の照明の前に、水が入った透明ケースを設置。
これを揺らすと、赤い光がゆらゆらと揺れるのです!なんと!

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そしてこの透明ケースに紐をつけて、左手で揺らしながら
明かりを入れています。

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写真ではわかりませんが、ゆらゆらと揺れる赤色が
炎の感じを凄く表現していました。
これは凄い!と思った照明でした。


ちょっとしたアイディアで明かりや光が生き物のように
思えたり、そのシーンの空気が変わったりする瞬間は
本当に見ていて感動します。

そんな「明かり」で舞台を彩ってみたいという方にオススメです。


ひらめきこんな人にオススメかも!
◎黙って面白いことをやってみたい人
◎舞台全体を見るのが好きな人
◎照明の特別席に座りたい!という人
◎細かい調整が好きな人
◎ベテランの人に教わりたい、学びたいという人
◎とにかく澤田さんが好き!という人



照明さんは本番の1~2ヶ月前から練習に参加することが多いです。
最初からは無理だけど、本番近くからがっつり舞台に関わりたい、
というスケジュールに対応できます。
ちょっとフロンティアの照明卓には癖があるようなので、
自分でつかんだり教わりながらスタッフとして活動してみて下さいね!

フロンティアの照明は安定して高いクオリティだと思うので、
ぜひぜひお客さんを魅了していきましょう!

posted by 劇団フロンティア at 19:47| Comment(0) |  L フロンティア流スタッフワークス☆ | 更新情報をチェックする